ある なつのひの できごと
あるなつのひのこと ごろくどういんさつの じむのおばさんは
かいしゃのようじで ざいもくちょうへ おつかいにでかけました
ふぅ きょうもあついわねえ
おばさんは そうつぶやきながら つよいひざしのさすなか
ざいもくちょうしょうてんがいのとおりを あるいてゆきます
てくてく てくてく てくてく
とおりのとちゅうまできたおばさんが ふと
どうろのはんたいがわにある ゆうびんきょくのほうをみると
ゆうびんきょくのまえにある ぽすとのうらがわに
てんてんと くろいものが ついているのが みえました
あら? あれはなにかしら?
よごれ? それともさび?
いったい どうしちゃったのかしら?
ふしぎにおもったおばさんは ぽすとにちかづいて
よーく みてみることにしました
すると…
まあ! これはすいかのたねなのね!!
よごれかとおもった くろいものは
なんと すいかのたねをかたどった しーるだったのです
さらによくみると すいかのかわの もようのしーるや
かぶとむしのしーるも はってあるではありませんか
なるほど これは ぽすとのあかさをいかして すいかにみたてた
でこれーしょんなのね!
きせつかんがあって すてきだわ!!
このかざりが すっかりきにいってしまったおばさんは すまほをかまえ
うきうきと ぽすとのうらがわを さつえいしはじめました
かいしゃにもどったら おとなりのこにみせようっと
あら? そうすると ほかのきせつは どんなかざりつけが されるのかしら?
また ちぇっくしなくっちゃあ
そんなことをかんがえながら しゃったーぼたんをれんだします
ぱしゃぱしゃ かしゃかしゃ
そうして すうまいのがぞうをとりおえ まんぞくしたおばさんは
おつかいをつづけるべく ふたたび あるきだすのでした
とおりには あいかわらず つよいひざしがさしていました
おしまい
通りすがりで見かけた、ちょっと心楽しくなる出来事のお話しでした。
人の目を楽しませる飾りや仕掛け、素敵ですね。